PTAママ過去の話(2)
(1)の続き
当時、家から徒歩10分ほどのスーパーまで、散歩がてら歩いて行くことが度々ありました。
その日も次女をベビーカーに乗せて徒歩で行き、買い物を済ませました。
帰り道…
なぜか途中でだんだんと動悸がしてきて息苦しくなり、歩けなくなってしまったのです。
どうしよう…
と思いながら道の端にしゃがみ込み、多分30分ほどそこにいたと思います。
少し落ち着いて、何とか少しずつ歩いて家にたどり着くことはできました。
それ以来、家事をしている時などにも動機を感じるようになりました。
ちょうど同じ時期に、胃の調子が悪く消化器クリニックに通っており、そこで動機の話をすると安定剤を少し出してくれました。
それを服用するとすごく楽になれたのです。
専門医で診てもらったほうがよいのでは?
と消化器クリニックで言われました。
初めは抵抗がありましたが、そこで初めて心療内科に行く決意をしたのです。
夫が家から比較的近い心療内科クリニックを探してくれて、電話で予約を取りました。
(私の通っている心療内科は、新規の患者が飛び込みで入っても診てもらえません。新規は常に予約待ち状態、診てもらえるのが数ヶ月先というのもザラです。)
そこから次女をベビーカーに乗せてのクリニック通いが始まりました。
以降、1年半くらいは本当にに辛かった。
とにかく体が重だるく、何をする気にもなれず、長女の通園バスの送り迎えとスーパーでの買い物以外はほぼ引きこもりでした。
家族で出かけることも、外食することもできず…
休日は夫が子供たちと公園で遊んだり、義両親を伴って遊園地に連れて行ってくれたりしました。
生きているのが辛い。
もう消えてしまいたい。
毎日のように夫にそう言っていた気がします。
心療内科ではあれこれと処方を試し、1年以上経った頃ようやく自分に合う薬にたどり着きました。
ここまでの道のりは本当に長かったです。
症状が少し落ち着いてきた頃、心療内科の先生に改めて聞いてみました。
「私の病名は結局何だったんでしょうか?」
先生の答えはこうでした。
「…うつ病、ですかね」
ああやっぱり。
そもそも処方されていた薬のひとつが抗うつ薬だったので、特に驚くこともなかったのですが…
うつ病というのは、心だけでなく体にもこんなに影響を及ぼす病気なのかと実感しました。
一般的には「気分の落ち込み」や「意欲低下」などのイメージがありますが、それだけに止まりません。
私の場合はとにかく体がだるくて、日常生活を送るのもやっとでした。
加えて、胃の症状もうつに起因するものでした。
食が細くなり、見た目にわかるほど体重が減りました。
おそらく、原因は育児によるストレスだったと思います。
次女を出産してからの私にとって、育児のお手本は「長女のときの育児」でした。
それがなかなか上手くいかない。
同じ赤ちゃん、同じ女の子といっても、やっぱり別人。
今思えば同じように育てられないのは当然のことなんです。
しかし、当時の私にはそれが分からなかった…
元々完璧主義に近い部分も持ち合わせていたので、頑張り過ぎていることにも気付けなかったのです。