PTAママ過去の話(3)
(2)の続き
さて、少し話は戻りますが。
うつ病になったその年の夏休み、子供たちを連れて2週間ほど私の実家に帰省しました。
(ちなみに私の実家までは電車で4時間ほどかかります。なので帰省できるのはせいぜい年に2、3回です。)
実家は田舎というわけでもないのですが、いわゆる「地方」にあり、その当時で築10年ほどの戸建住宅でした。
家事や育児のストレスからしばし解放され、ゆったりした日々を過ごしていたある日。
ふと思ったんです。
「こんな感じの広い家に住みたいな…」
実はこの少し前に、夫がマイホーム購入を検討し始めていました。
子供が2人になり、住んでいたマンションでは少々手狭になってきたのです。
しかし、私は全くその気になれませんでした。
住宅ローンの返済はどうするの?
私こんな体調なのに引っ越しできるの?
ご近所さんと新たな人間関係を築いていけるの?
いろんなことが不安で不安で、家が狭いことなど気にする余裕もありませんでした。
ところが実家での2週間の間に、ただ純粋に「広い家に住みたい」という気持ちが強くなったのです。
元々住宅ローンについては、夫の収入のみでも返済可能で、もし私が働けなくても大丈夫 だと言ってくれていました。
うつ病になり、当分仕事に復帰することは諦めていたので、それは本当にありがたいことでした。
そして自宅に戻りその気持ちを夫に伝えると、すぐさま住宅メーカー探しが始まり…
ちょうどよい条件の土地がたまたまタイミングよく見つかり、そこに新しい家を建てることに。
それが現在の我が家です。
そしてその地域の小学校で、私がPTA役員をすることになるわけです。
運命、というとかなり大げさですが、きっと何かしら縁があってここに越してきたのだろう、と今は思っています。
余談ですが、注文住宅を建てるということで、当然のことのながら住宅メーカーさんとの打ち合わせが何度もありました。
しかしながら、私はというと前述通りの引きこもり状態。
ということで、打ち合わせに行くのは毎回夫のみ。
子供たちを連れて行っていました。
(子供たちは打ち合わせに参加するわけではなく、私が一人でゆっくり出来るように連れ出してくれました。住宅メーカーさんではジュースをもらい、シッターさん?が相手をしてくれていたそうです。)
夢のマイホーム購入。
自分たちの理想の家を造っていく。
それなのにいつも打ち合わせに参加するのは夫のみ。
普通に考えると変な話です…(笑)
きっと先方にはおかしな家族だなぁと思われていたでしょうね。