やり手PTAママの気配り
委員活動でいちばん印象に残ったイベント。
それが「みんなの集い」です。
前述の通り、コロナの影響でイベントが縮小・中止になった一年でしたが、これはお手伝いさせていただきました。
毎年秋の土曜日に行われている、子どもたちがゲームをして楽しむイベントです。
縁日に近いのかな?という感じですが、中には「みんなで協力する」ゲームもあるのが学校でのイベントならではです。
長女が一年生の時までは、小学校児童のみならず幼児、保護者、地域の方など誰でも参加可能でした。
(その時に長女、次女を連れて遊びに行かせていただいたことがあります。確かにエリママさん含めPTA役員の方々を所々でお見掛けしたのですが、それが実は「お手伝い」ではなく「主催者」だったとは当時知りませんでした。)
しかし翌年はコロナのため中止。
そしてこの年は密を避けるため、土曜ではなく平日・各学年一時間ずつ授業時間内で行
うことになりました。
私はその事前準備と当日のお手伝いをしました。
事前準備の日。
まずは、当日子どもたちに渡す説明のプリントを、綺麗に折る作業です。
この時、ほんの少しですが、エリママさんと二人きりになった時間がありました。
手を動かしながら、ちょっとした雑談。
その中でエリママさんがこう尋ねました。
「ぷりんママさんのところ、下のお子さんおいくつになられたんですか?」
「あ、来年から小学生なんです。」
この何気ない会話、実は私が現在役員をしていることへの伏線だったりします。
その後は子どもたちに渡すおみやげ(?)をセットする作業。
おみやげといってもそんな大層なものでもなく、文房具と折り紙で作ったマスコット?みたいなもの。
手作りのマスコットは、地域の方々が作ってくださったものです。
一学年100人前後なので約600個を手作りで…
ありがたいことだなぁ、と思った反面、
今どきの子が果たしてこれで喜んでくれるの??
というのが正直な感想でした。
その日の作業はさほど時間もかからず、1~2時間程度だったでしょうか。
帰り際、エリママさんに
「ありがとうございました」
と言って小さな紙袋を渡されました。
後で見てみると、焼き菓子がいくつか入っていました。
もちろん、渡されたのは私だけではなく、その日来ていた委員さん全員にです。
PTAのお手伝いでお菓子がもらえるなんて!!
その時はただ単純に、ラッキーくらいにしか思っていなかったのですが…
今思うと、あれはエリママさんの自腹だったのではないかと思います。
今現在でも委員さんがお手伝いに来てくれた折には、エリママさんはちょっとしたお菓子を渡しています。
昨年末には、朝の見守り隊の方々に
「いつも子どもたちを見守っていただきありがとうございます」
というメッセージカードを添えて、飴の詰め合わせを配っていました。
どう考えても、その費用をPTA会費で落としているわけがありません。
なぜなら、「PTAとして必要な活動ではない」からです。
彼女はただ感謝の気持ちを伝えたくて、自らの意志でやっている。
一年以上活動を共にしてきた私には、そう断言できます。
それほど彼女は気配りのできる人なのです。